ギターの教科書

初心者からでも。独学でギターを勉強している方へ向けた教科書です。

実際にギターレッスンで使っている簡単コードでジャズ曲を弾いてみよう!

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こんにちは!

ギター講師の箕輪です。

 

今回はジャズギターに興味のある方向けに簡単コードで解説していこうと思います。

ジャズギターはコードを繰り返し弾いていくだけでもいい感じの落ち着いたBGMのようにもなりますし、何よりギターへの理解がより深まること間違いありません。

ただ初めてジャズギターを弾くとなると

  • ジャズギターって難しそう
  • コードが大変そう
  • 覚えることが多そう
  • 理論が難しそう

たくさんの方のレッスンをしてきた経験から、頭の中でこのように考えている方が多く、結局まだ手を付けられないままということが多いです。

ジャズギターを弾いていくのはポップスやロックを覚えるのと変わらないので、まずは簡単な曲を一つ題材にして弾いてみましょう!

今回題材にする曲は「Fly me to the moon」です。

実際に僕のレッスンでも使っているコードフォームで解説していきますので、是非ギターを片手に読み進めてみてください^^

Fly me to the moonのコード進行

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Fly me to the moonのコード進行

まずはざっくりどんなコードが出てくるのか見てみましょう。

それぞれのコードの読み方が分からないという方は、別の記事でコードの読み方をまとめた記事がありますのでこちらを参考にしてください^^

www.gt-kyoukasyo.com

今回の譜面ではA,B,C,Dと4つのセクションに分けて譜面を書いてみました。

この4セクションで1周ですが、ジャズ曲に関してはこれを何周も弾いていきます。

1周が短いので一回覚えたら何周も繰り返して練習しやすいのもジャズ曲のいいところですね^^

コードの読み方が分かったら次にいよいよジャズコードの押さえ方を見ていきましょう!

この進行を見ながら次のコード一覧を見たいという方はコード進行をそのままプリントアウトしておくと尚いいですね!

Fly me to the moonのコード一覧

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Fly me to the moonのコード一覧

これがFly me to the moonで使うコードの種類ですが、一見複雑そうに見えても同じ形のコードがいくつもあるのが分かるでしょうか?

高い音まで弾くとなるともっと複雑になってくるのですが、今回は低い音を中心に構成したコードフォームにしています。

ジャズギターのバッキングではオーソドックスなフォームなので、まずはこのフォームから覚えてみましょう!

実際に僕がジャズギターをレッスンする際にもこのコードフォームからお伝えしています。

先ほどのコード進行をプリントアウトするか、別画面で表示させながら照らし合わせていくとより理解が深まるかと思います。

Fly me to the moonを弾く際のポイント

この曲を弾いていく際のポイントですが、まずはセクションBまでを目指しましょう!

ここまで弾けたら1周弾けたも同然です。

というのも、セクションAとセクションCは全く同じコード進行で、

セクションBとセクションDはコードが一つ違うだけなんですよね。

セクションDでEm7が出てくるところです。

なのでまずはセクションBまでを目指して練習していきましょう!

コードチェンジのコツ

見慣れないコードが多いとは思いますが、コツさえつかめば繋げやすい曲です。

この曲でのポイントがいくつかあるのですが、

  • CM7-FM7
  • Am7-A7
  • Bm7(♭5)-E7

この3箇所がポイントになってきます。

まずはこの3か所について少し細かく見ていきましょう!

 

①CM7-FM7

セクションAのCM7-FM7の進行については、指使いは全く同じでフレットが変わるだけですね。

この時に指は離さないようにしましょう。少し力を緩めるくらいにして弦を触ったまま移動するとスムーズにコードチェンジできるかと思います。

 

②Am7-A7

Am7-A7の進行は指が一つずれるだけなので、指は離さずに薬指だけ一つずらせばA7にコードチェンジできますね。

 

③Bm7(♭5)-E7

この進行はジャズでも代表的なコード進行です。

特にジャズ感の強い進行なので綺麗に弾いていきたいところですが、2拍ずつなので少し忙しい部分ですね。

コードを押さえておく場所はどちらも同じようなところで、薬指は全く動かさなくて大丈夫です!

ここを一つ先に決めておけば他の指も付いてきやすいです。

ジャズコードを覚えるのは実は簡単!

Fly me to the moonはいかがでしょうか?

すぐに弾けないという方も最初はゆっくりで大丈夫です。

そもそもこの曲はそんなに早く弾くものでもないですし、ゆっくりのテンポで映える曲でもあるので、まずは遅めのテンポで綺麗に繋げることを大切にしていきましょう。

先ほども解説したように、同じコードの形、もしくは似たようなコードの形でフレットをずらしたり、一部押さえたままにしておくだけで弾けるものが多いです。

Fly me to the moonがスムーズに弾けるようになったら他のジャズ曲も応用が利くので、次の曲も覚えやすくなってきます。

コードの一番低い音を理解する

ポップスでもロックでもジャズでも共通して言えることですが、コードを覚えていく際には一番低い音を理解することが大切です。

これをベース音(ルート音)と言います。

このベースがあった上で高い音が積み重なっていくというイメージです。

まずは5弦と6弦の音の並びに慣れていきましょう!

ジャズコードの練習方法

Fly me to the moonはいわゆるジャズスタンダードですが、ジャズスタンダードの曲はYOUTUBEなどでもシンプルなバッキングトラックがあったりするので、これを流しながら練習するのもありですね。

ちなみにFly me to the moonの歌有りだと、カバーしている方がたくさんいてそれぞれ音の高さが違うので一つおすすめを貼っておきますね!


Frank Sinatra Fly Me To The Moon

 

それでは!