ギターの教科書

初心者からでも。独学でギターを勉強している方へ向けた教科書です。

大丈夫?ネックの反りやボディ割れ対策!冬の季節のギター保管方法

こんにちは!

ギター講師の箕輪です!

 

今回は冬の季節のギターの保管方法についての記事です。

ギターに限らずウクレレにも同じことが言えるので、是非確認してみてください^^

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今記事を書いているのは2019年10月で、珍しくまだまだ暑い日が続いています。

秋に入りかけですがこれから冬に向けて寒くなってきますね。

夏も大事ですが、冬の季節のギターの保管方法はみなさん大丈夫でしょうか?

適当な方法で保管していると、ギター本体に悪影響を及ぼすかもしれません。

気温が下がる前に冬に向けてチェックしておきましょう!

 

 

冬に適当な保管をするとどうなるの?

大切にしているギターやウクレレがいきなり壊れたらショックですよね。

冬の季節に管理を怠るとどうなってしまうのか見ていきましょう。

  • ネックが反る
  • ボディが膨らむ
  • ボディが割れる
  • アコギの中のブレーシング(力木)が剥がれる

大まかに上げるとこの4つなのですが、エレキギターに関しては1番上の

  • ネックが反る

という症状に気を付ければほぼほぼ大丈夫です。

アコースティックギターやウクレレに関してはネックの反りに加えて

  • ボディが膨らむ
  • ボディが割れる
  • アコギの中のブレーシング(力木)が剥がれる

全ての項目が当てはまりますので、より一層の管理が必要ですね。

ネックの反りに関しては3つの種類があります。

  1. 順反り
  2. 逆反り
  3. ねじれ

順反りになってしまった場合

弦とネックの間が空きすぎてしまう状態です。

弦がいつもより大きく浮いてしまうので押さえる力がより必要になりとても押さえにくくなってしまいます。

これはすぐに直せますが、頻繁に順反りを起こしてしまうと簡単に直すのにも限界があります。

大々的なリペア(修理)となってしまう前に順反りしないように管理しましょう。

逆反りになってしまった場合

弦とネックの間がほぼなくなってしまう状態です。

押さえる分には押さえやすくなるのですが、音を鳴らした時に弦がびびってしまい、正常に音が伸びなくなります。

出音に大きく影響してきますので気を付けましょう。

これもすぐに直すことはできますが、順反りと同じように限界がありますのでしっかり管理していきたいですね。

ねじれてしまった場合

単純に順反りと逆反りが同時に起こってしまった状態のことをねじれと言います。

どういうことかというと、ネックの1弦側が順反り、ネックの6弦側が逆反りになってしまうような状態です。※逆の場合もあります。

この状態になると音にも悪影響な上に押さえ辛く、どんどん状態も悪化しやすいです。

更には簡単に直すこともできないので確実にリペアになりますね。

こうなってしまった場合のリペアは僕の感覚でいうと

  • 期間は2週間ほど
  • 料金は安くても1万円ほど

くらいはかかってしまうので、こうなる前にしっかり管理してあげたいですね。

ボディの膨らみ、ボディの割れ、ブレーシングの剥がれ

アコースティックギターのボディ部分が膨らんでしまうと、木にストレスがかかって割れてしまう場合があります。

バック部分が膨らんだ場合はブレーシングの剥がれにもつながるので気を付けたいですね。

膨らみ、割れ、ブレーシングの剥がれはどれも音に影響が出ますし簡単に直すこともできません。

基本的にはリペアになってしまうので、この状態にならないように保管方法を確認しておきましょう。

ギターの大切な保管方法

先ほどの項目でギターの保管を怠るとどれだけ残念な結果になってしまうか分かりましたね!

それでは具体的にどのようなことに気を付ければいいか見ていきましょう!

  • 温度管理
  • 湿度管理
  • 日当たりは大丈夫か
  • アコギは弦を緩めておきましょう

大きく分けてこの4つの項目に気を付けておけばしっかり管理できているという状態です。

温度管理

これは分かりやすいですね。

具体的には20度から25度前後くらいを維持していれば大丈夫です。

温度を維持するということが大切で、急速に大幅な変動があると木に負担がかかって反りや膨らみにつながってしまいます。

目安を分かりやすく言うと「人間が快適に過ごせる温度」を維持してみましょう!

気温を管理していても、エアコンの風がギターに直接あたっているとかなりの確率でネックが反ったりボディが膨らんだりします。

絶対に直接風が当たることが無いように気を付けましょう!

湿度管理

梅雨の時期などであれば「今日は湿度高いなー」と分かるかもしれませんが、普段からはあまり気にしない方も多いのではないでしょうか?

ギターの保管では40~50%を目安に湿度管理をしましょう。

温度管理と合わせて温度と湿度が同時に測れるものを買っておくといいですね。

冬の時期は特に乾燥するので加湿器を使って管理するようにしましょう。

日当たり

日当たりに関しては時期は関係なく気を付けたいところです。

窓のすぐ近くや直射日光のあたる場所に置いておくとギターに悪影響ですので避けましょう。

アコギの弦を緩める

アコギは特に木の状態が影響を受けやすいです。

弦を張っていると常に相当な負担がかかっているので、

ギターを弾かないときは弦を緩めておきましょう。

これをするだけでネックだけでなくボディの膨らみも抑えることができます。

まとめ

管理を怠ってしまった場合の症状とその対策でした!

今回の管理方法は夏の季節でも同じようなことが言えるので覚えておくと応用できますよ^^

特に大切なのは「大幅な温度変化がないようにすること」です。

まずはこのあたりから実践してみるといいと思います。